研究体制

 本研究は、歴史的ヨーロッパに長期的に持続した複合政体のダイナミズムについて、時代状況に応じた政体理念と統治実践の変動局面に着目して総合的に議論するために、(1)複合政体に関する個別実証研究の蓄積が厚いイベリア半島、ブリテン諸島、中央ヨーロッパ、バルト海沿岸地域を専門とする研究者を核とする共同研究体制を組織し、(2)さらに今日の欧米の歴史学界において複合政体の議論を個別に展開してきた歴史学者とも連携しながら、各国の歴史学界における知見を日本の歴史学界が「橋渡し」しながら比較研究を推進しています。

 本研究における研究代表者(古谷大輔)と研究分担者(大津留厚・小山哲・中澤達也・中本香・後藤はる美・内村俊太)は、基盤研究(B)「近世ヨーロッパ周縁世界における複合的国家編成の比較研究」(平成22〜24 年度)を実施、複合的国家編成について総合的議論を行い、長期的観点に立った複合国家論の刷新が必要であるという本研究の着想を得るに至っています。また、その際の共同研究体制はヨーロッパ各国の歴史学界における複合的国家編成の形態論に関する知見を比較し、それを総合化するという目的で有効性を示しました。本研究においても、歴史的ヨーロッパの特質として複合政体の議論を総合化する目的に立ち、イベリア半島、ブリテン諸島、中央ヨーロッパ、バルト海沿岸地域に関する研究に関して実績ある研究者をバランスよく配置しています。(ブリテン諸島の複合政体論に関する知見に厚みを得るために連携研究者(近藤和彦)が加わります。)

 また本研究の目標の一つは、欧米各国の歴史学界で個別に蓄積されてきた複合政体に関する議論を日本の歴史学者が「橋渡し」役となり総合化することに置かれていますが、本研究では、新たに、研究代表者・研究分担者各々のこれまでの各国歴史学界との研究交流を踏まえながら、各地域の複合政体を先駆的に議論してきた欧米の歴史学者との連携体制の構築が図られます。

教員

  • [専門]
    スウェーデン近世史
    [担当科目]
    バルト海地域における複合政体の分析・研究統括
  • [専門]
    西洋史(ハプスブルク史)
    [担当科目]
    中央ヨーロッパにおける複合政体の分析
  • [専門]
    ポーランド近世史
    [担当科目]
    バルト海地域における複合政体の分析
  • [専門]
    スペイン近世史
    [担当科目]
    イベリア半島における複合政体の分析
  • [専門]
    スロヴァキア史・ハンガリー史
    [担当科目]
    中央ヨーロッパにおける複合政体の分析
  • [専門]
    イギリス近世史
    [担当科目]
    ブリテン諸島における複合政体の分析
  • [専門]
    スペイン近世史
    [担当科目]
    イベリア半島における複合政体の分析
  • [専門]
    イギリス近代史
    [担当科目]
    ブリテン諸島における複合政体の分析